高校生と大人がつながる学習塾@石川県加賀市
おはようございます!
「探究型」の学習室としてスタートしたこなん学習室には、尊敬し追いかけている塾がいくつかあります。
その1つが石川県加賀市にある「 タビト學舎 」さんです。
https://www.facebook.com/tabitogakusha/
高校生むけの学習塾なのですが、ちょっと変わっているのは塾の場所が大人向けのコミュニティスペースにもなっていること。塾長の飯貝さん自身も大変ユニークな方なのですが、そのユニークな大人がユニークな大人たちを集めてイベントを開催したりするので、高校生たちは塾に通いながらたくさんの地域内外の大人と交流することができるんです。
飯貝さんは塾以外にもまちづくり活動にも積極的に関わっていらっしゃり(でもガツガツしてなくゆるゆるとしている印象。←失礼)、「かがやき塾」という市民活動の底上げにも貢献されています。
そんなタビト学舎さんがこの夏、高校生マイプロジェクトをスタートしました。その説明会の様子が加賀のローカルメディアに掲載されています↓
https://kagagurashi.com/daigaku/
「入試が変わる、学び方が変わる」というとがったキャッチコピーですが、みなさんはどうとらえていますか?
テストの点数だけで大学や高校を決める時代ではなくなることを想像できますか?
事実、ほとんどの人が見えていないところで、新しい教育はどんどんスタートしています。
いま、「ミネルバ大学」というアメリカの大学が世界中で注目されています。
「スタンフォードやMITは聞いたことあるけどミネルバなんて聞いたことない」という人がほとんどではないでしょうか。
2014年に設立されたばかりの大学ですから、知らない人が多いのも当然です。それにも関わらず、Apple、Amazon、Uberなどの世界をリードする企業が他のどの有名大学の学生よりもミネルバ大学の学生を高く評価しているんです。
ミネルバ大学が他の大学と違っていることは、大学1年次に、先ほど紹介した加賀の記事に載っているような力を育むカリキュラムになっています。
先日、ミネルバ大学についてお話を伺う機会があり、入試の方法には驚きました。
選考基準はいろいろあるのですが、ミネルバ大学ではセンター試験など(詰め込み型の)学力試験はないそうです。
ただし、学校的な学び(詰め込みという意味ではなく、集団で学び合う環境)が好きな人を受け入れたいので、高校時代の成績は選考要素になるそうです。つまり偏差値で見るのではなく、各学校で上位数パーセントの人が対象になるので、どの高校に行ってもチャンスが与えられているのです。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、選考要素の1つに高校時代に「学校以外で」何に取り組んだかがあります。
学校以外というのは、つまり、与えられる学びではなく、自分から問題意識をもって学べるかどうかが重要ということです。
日本的な大学入試もいずれ、というかすぐに変わっていくでしょう。
では日本の高校生が学外での取り組みをしていないかというとそうではありません。「高校生マイプロジェクト」という活動では日本全国で高校生が自分ごとのプロジェクトを立ち上げ学んでいます。
関西大会も開かれ、数十人もの高校生がエントリーしています。
が、残念ながら昨年度の関西大会では滋賀県からのエントリーがゼロ!!
実際はまったくいないということはないでしょう。知らないだけ。
こなん学習室も今年から高校生マイプロの関西チームに参加させていただき、高校生の自主的な活動をサポートさせていただくことになりました。
湖南市では1人の高校生がこの夏からマイプロジェクトをスタートさせ、学校だけじゃない社会との接点を自らつくり始めています。
高校生時代を、偏差値で測れる学力をあげるだけではもったいない。与えられる学びから、自分ごとの学びを探究する高校生が増えたらいいなと思います。
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